第一次世界大戦〜第二次世界大戦前夜
1914年 8月

ドイツ帝国、ロシア・フランスに宣戦布告
第一次欧州大戦はじまる

1918年11月
ドイツ・連合国間で休戦条約締結

1919年

一月
パリ講和会議開催

3月
イタリアにてファシスト党「戦闘ファッショ」が結成される

6月
ドイツ、ヴェルサイユ条約に調印
再軍備の禁止・ラインラントの占領・植民地の没収を受ける

1920年
11月
アメリカ大統領ウィルソンの呼びかけにより、国際連盟創設され41ヵ国が参加
しかし、合衆国自体はヴェルサイユ条約に反対していることから不参加

1921年
4月
ドイツの戦争賠償金、1320億マルクと決定

1922年
4月
ヨセフ・スターリン、ロシア共産党書記長に就任

10月
ベニト・ムッソリーニがイタリア首相に就任

12月
ソビエト連邦樹立が宣言される

1923年
1月
フランス・ベルギーがルール地方を占領

11月
ミュンヘン一揆発生

1925年
4月
ドイツでヒンデンブルグ初代大統領が就任

12月
ラインラント、非武装化地帯になる

1926年
9月
ドイツ、国際連盟に加入

1929年
10月
ニューヨークにて世界恐慌はじまる

1931年
5月
フランス政府の圧力により、ドイツ国内の銀行倒産相次ぐ
ドイツ国民の3分の1が失業

1932年
7月
ドイツで国民総選挙開催

ナチスが第一党に選出される
この時点で、ドイツ国内の失業者数、約600万人

1933年
1月
ナチス党首アドルフ・ヒトラー ドイツ首相に就任
ワイマール共和国は崩壊した

10月
ドイツ、国際連盟を脱退

1934年
1月
ドイツ・ポーランド間で不可侵条約が締結される

8月
ヒンデンブルグ大統領が死去
ヒトラー総統宣言

1935年
ドイツ装甲師団が創設される

1936年
ベルリンオリンピックが開催
3月
ドイツ軍、ラインラントを占領

5月
イタリア、アビシニアを併合

7月
スペイン内戦始まる

11月
日独防協定締結

1938年
10月
ドイツ軍、ズデーテンラントに進駐開始

1939年
3月
チェコスロバキアが解体されドイツに併合される
独ソ不可侵条約が締結

 

  「戦争指導のための訓令第1号」

平和的手段によって東部国境におけるわれわれの耐え忍びえぬ状況を排除しようとここ見たが、あらゆる政治的可能性はまったく消滅したので、余はついに武力を使用してこれの解決をはかることに決した。

ポーランドに対する攻撃は「白の場合」に備えて準備したところにもとづき指導せられる。

攻撃実施期日
1939年9月1日
攻撃実施時刻
4時45分

アドルフ・ヒトラー

これが一次大戦からナチスドイツのポーランド侵攻前夜までの動きだ。
これを見ただけでもこの時代のドイツや欧州がいかに激動であったかわかるだろう。
戦争終結から色々な事が起こっているわね。特に独裁者の台頭が大きいみたい。
あとはやっぱりそもそもの原因はヴェルサイユ条約にあるみたいね。
ヴェルサイユ条約によって植民地を失い軍備も失った。領土もフランスに切り取られ、その中には重要な工業地帯であるラインラントも含まれた。
さらに天文学的賠償金(1320億マルク)も発生。ドイツの経済はずたぼろ、あっという間にインフレとなり国民の生活は混乱した。
その賠償金って今の金額に直すとどれくらい?
当時のGNPの20倍だから……今の日本円に換算するとまあざっとで1京円くらいだな。
そ、それは経済が崩壊しない方がおかしい額ね。というよりも現実的に返せる金額じゃないわ。
まあそれくらい世界大戦における被害が大きかったって事だ。
まあたしかに他の国も戦争でボロボロは同じ。楽じゃなかったのは一緒でしょうね。
何しろ今回の戦争は総力戦で長期戦。ハッキリ言って失うものばかりが大きかったじゃない。
それゆえ戦争を根絶する目的もあって国際連盟が発足した………が、アメリカが不参加の時点で暗雲が立ち込めていたな。
そんな状態だからドイツの賠償金支払いは遅れる一方だった。そこでフランスとが取った行動がまた問題。今後に決定的な意味を持ってしまう…。
ところでどうやって賠償金を支払ったのよ?ドイツの金なんて安定性にかけてもらってもうれしくないでしょ。
ごもっともだ。だから賠償金の支払いは最初は現物。戦略物資や工業製品で支払い。 問題はそれが滞った事でフランスがドイツのルール地方を占領した事だ。これによってドイツ経済は完全に崩壊。
その後ナチスの台頭の原因になった。その第一号がミュンヘン一揆。
この時代に一揆?
ナチスの党首ヒトラーがおこしたクーデター未遂だ。もちろん失敗してヒトラーは投獄される。
ヒトラーの目的はかつての強ドイツの再興だと思われるな。
こういった問題が起こるのは社会が不安定だから。安定していれば社会はこのような行為を許容しない。
この投獄されている間にルドルフ・ヘスに口頭記述させたのがかの有名なわが闘争。
投獄されてもそんなことばかり…。
だが投獄中のヒトラーは模範囚で通っていた。だから早期に釈放。
しかし釈放された時にはすでにドイツは安定していた。
アメリカからのドーズ案により賠償金の支払い方が現実的な範囲になった(減ったわけではない)。
さらにその後のヤング案によって賠償金額も現実的な金額に減らされた。
だからヒトラーのような強硬派がドイツには必要なかった。ナチス党は必要ないものになった。
それでもヒトラーが台頭したのはどうして?
それ以上の問題が発生した…。1929年10月24日にニューヨーク株式市場で株価が大暴落。これをきっかけに世界は大恐慌になる。
とうぜんそれはドイツにも及んだ。安定していたドイツの経済は再びどん底に陥る。まあこれを理由に賠償の支払いは停止することを認めさせることもできたな…。
この時期に安定していたのはソ連くらいだな。
ソ連は共産国家だからこういった事態にも巻き込まれないで済んだのね。
しかもフランスがまた空気を読めない行動にでてドイツはさらにきつい状態になる。
失業者600万人。こういった状態になると支持されるのはたとえ過激な手段を唱えようとも事態を収束してくれる連中だ。
アドルフ・ヒトラーはついにドイツの頂点に立った。かつての強ドイツを目指す為にな。

ヒトラー出所 ドイツの経済は脆弱とはいえども何とか安定を保っていた。

アドルフ・ヒトラー
ドイツは我々優良種たるアーリア人種によって管理運営されて初めて生き延びる事ができる!!

一般市民
何バカなこと言ってんるだか…。また戦争がしたいのか!あんた達は!
だめですねぇ…。せっかく刑務所から出れたのに演説への食い付きが悪いです…。
以前はもっと沢山の人が話を聞いてくれのに。

ナチ党員
仕方がない。みんな今日の食事を食べれる事に満足している。
まったく…かつての強ドイツの栄光を取り戻したいと思わないのかしら!
アメリカの援助でなんとか生きていられる現状なんて糞くらえですよ!
人生安定が一番。面倒事が起きたらまっさきにワリを食うのが庶民ってのはお約束。
馬鹿な連中指示するよりも今日の生活だ。仕事があるって幸せだ〜。
これだから庶民は…。もっと大局的にモノを見れないのかしら!?
1929年
10月24日
ニューヨーク・ウォール街

個人投資家
駄目だ〜!株価安が止まりません!このままじゃ経済は大変な事になりますよ〜!
大恐慌で……何もかも失ってしましまいした。もう借金しかありません。
拳銃、ショットガン、電車、高層ビル、練炭……どれにすればいいんでしょうか。

米国資本主
もうドイツどころじゃないわね…。撤退するわよ!!
そこ!倒産とか言わない!
会社が潰れた。仕事がない……。今日食べる物もない…。
どうすればいいんだ。
ドイツは我々優良種たるアーリア人種によって管理運営されて初めて生き延びる事ができる!!
………生き延びるか。そうだな……こんな目にあうくらいならどんな手段を使ってもかつての強国の方がいいよな。
なんとか練炭の世話にもならずに今度はドイツで資本を持てました。
でも共産党が力を持っても困ります…。こっちに投票した方がいいかもしれません。
よし、ナチ党を援助しましょう!
今度の選挙ではぜひ我が政党に投票してくださいね!
1932年7月 国会議員選挙 ナチ党圧勝 過半数を会得
1933年1月30日 ヒトラー内閣誕生
ついにドイツの頂点にたちましたよ!!
おめでとう。
さあ、これからかつての強ドイツを取り戻しますよ!
まずは政権の確実な確保ですね。特に共産党が嫌いなんですよね…何とかしないと。
なに?国会議事堂が放火された。しかも現場に共産党員が?よし共産党に罪をなすりつけて共産党潰します!
さらに全権委任法を国会にかけましょう。これさえ通れば………。
法案通りました。圧勝だった。
これが完全に政権を確保できましたね。じゃあとりあえず他の政党を廃止!!
固有の武力もありますし、これで誰もわたしの邪魔をできません。
計画通り!!

だが今後ヒトラーは独裁者になってドイツは破滅へと進んでいく。
でも彼は国民の期待にこたえて経済を安定させてパンを保障したんでしょ。
それなりに優秀だったんじゃないの。
奴の経済行為はあんまりほめられたもんじゃない。まあ説明していこう。
ナチスの国家社会主義はものすごく簡単言うと「国家を強くするために従え。だから民間は国の決めた計画に従え」 って事だ。
社会主義は一応労働者の為に生産手段を国有化して貧富を無くす事が目的。だから私有財産とかはダメ。
国家社会主義は民間が担当するし、金をためる事も問題なし。でも国家の言う事を聞かないといけない。
つまりヒトラーの言う通りにしろ。そうすれば国が強くなって豊かになれると?
でもそれだと労働者の地位とかの問題が残る。貧富の差もな。まあそれを望むくらい当時のドイツは絶望的な状況だったって事。
ヒトラーはどんどん国家を強くしていく政策を取っていく。その為の手段の一つが軍事力。
ヒトラー政権取得後
まずは失業者対策ですね。経済大臣の案を採用して公共事業をやって失業者に職を与えましょう。
それに高速道路ができれば流通が発達して国益も増大です。
もちろん戦…いや、まだ早いですね。
でも予算がない…。
予算?短期国債を発行しましょう。銀行に無理やり買わせれば問題なしです。
何?言う事を聞かない。まったく…ちょっとイキのいい人たちを連れて交渉してください。
物価が上がったり物資が不足しています。
統制!!文句言う奴は暗い場所に連れていきましょう!
了解。
さて、せっかく高速道路を作るんだからモータリーゼーションも発達させたいですね。
一家に一台乗用車!フォルクスワーゲン!こんな車を作りなさい!
……どこかで見た事があるような。訴えられるかも。
大丈夫です!どうせ訴えてくる会社のある国は後で手に入れて見せますから。
色々と問題があるけど国民の生活は安定してきました。
でも財政破綻しそうです。無計画な国債の発行が…。
ユダヤ人の財産没収!!
でもこれだけじゃ……そろそろ軍事力も整えないと。
わたしの力も国外には通じません。軍事力があればそれもできます。
でも当時のドイツはヴェルサイユ条約で3流軍隊しか持ってないでしょ。どうやってこれをヨーロッパの大半を手にいられるほどに成長させたのよ?
まず第一に、決してヴェルサイユ条約の中で何もしなかったわけじゃない。
当時のドイツはあらゆる手を使って軍を残している。ソ連と秘密条約を結んでソ連領内で訓練を行うなどして人材を育てた。
これは同人誌「使えませぬ 飾りかと3」でも書いているのでそちらも参照してくれ。
さらに保有が禁止された航空機や戦車は民間用の皮を被って堂々とドイツの空を飛んだりしていた。
火種はあったのね?それをどうやって大きくしたの?
そこで目を付けたのが空軍と機甲師団。これを巨大化する事によって他国への脅迫手段にしようとした。
当時の国際社会の弱点はふたつ「戦争反対」「経済的不安定」だ。
つまりだ、もし俺たちの言う事を聞かないと戦争になりますよと脅しをかけて自分の要求を通す。これを威嚇外交という。
もし戦争になったらまた第一次世界大戦のような被害が出るかもしれない。そうなるくらいだったらドイツの要求をのんだ方が安いと思わせるわけだ。
その為に脅しになる軍を持った。さらに実際以上の戦力を持っているように宣伝しまくったわけだ。
もう一つの経済的不安定は?
不安定で自分の事を何とかするだけで精いっぱいって事だ。だから他国で何が起こっても介入したりする余裕がなかった。
なるほど。それは理解できるわ。
さらにヴェルサイユ条約の破棄を宣言して堂々と軍備を整え始めた。
そしてまずは非武装地帯だったラインラントに進駐した。そこで他国の反応を見たんだな。
進駐しても他国は何もしなかった。成功だ。この時点でヒトラーは他国を舐めるようになりつつあった。
実際ドイツの軍事力は弱小。もし他国がつぶしにかかっていたら第二次世界大戦は起きなかっただろう。
小さな争いを避けたせいで大きな戦争になる。今も似たような状況がみられるな。
それにしてもそんなお金よくあったわね…。
昔から少しづつ再軍備用の金をためていた。表に出ない形でな。
さらにドイツ…といよりもヒトラーは手形や国際を乱発してそれを軍事費や政策に当てていた。
でもそんなんじゃいつか破綻するわよ…。
それが独裁の強みというか。無理やり統制をおこなって国民生活を制限してカバー。反対する奴は親衛隊の皆さんに何とかしてもらう。
そして最初の大ばくち、軍事的行動がラインラント進駐だ。
ヒトラーの政策 対外編
まずは軍事力…といっても現状はどの国にも白旗を上げるしかないレベルです…。
現状は軍部の努力のおかげでソ連やイタリアで人材の育成は行われていますが…。
まずは空軍ですか。陸軍は伝統に拘ってどうにも扱いにくいですからね。
ゲーリング君、君に空軍を預けるから頼みますよ。
お任せ下さい。まずは人材確保のためにグライダースクールを作ってパイロットの確保。
それに航空産業の発達!航空網による連絡・郵送システム。これに軍人を乗せればパイロットの確保も出来て一石二鳥。
ハードも民間航空機にみせかけて軍用機を開発。連絡機名目で戦闘機!旅客機の皮をかぶせて爆撃機!これなら堂々と空を飛ぶことができる。
必要な時がきたら改造して圧倒間に軍用機に戻せるからな。
ゲーリング君はよくやってくれているようですね。
でも陸軍も何とかしないと。そう言えば今日は陸軍の演習を見学する日でした。

ハインツ・グデーリアン
ご覧ください、これが機械化歩兵部隊です。
こ、これこそが私が求めていたものです!!
1933年2月 ヒトラー機械化歩兵師団の演習を確認。説明は当時中佐だったハインツ・グデーリアン。
この事によって歩兵派閥が中心のドイツ陸軍において、機械化部隊はヒトラーの後ろ盾を得る事になる。
後のドイツ装甲師団の誕生が確定した瞬間である。
戦車!強い戦車を作りなさい。
これが農業トラクターを名目として極秘開発したT号戦車です。
よろしい!今後も本格的な機械化部隊の編成をしたまえ。
困った事があったら何でも言ってくれたまえ。戦車のためなら何でもしようじゃないか。
さて、ではそろそろ再軍備を公式にしますよ。
でも他の国が何というか…。
関係ありません。そもそも我が国の軍備制限の条件には自国が軍縮をする事が含まれていました。
それが達成されてないのなら我が国が軍備を制限する必要なありません!再軍備です!!
それでは機甲師団の本格的な編成を開始します。
1935年10月 3個の装甲師団が編成される。
(……とはいったモノの現状では攻められたら3日で白旗です。どうすればいいのか。やはりここはブラフしかない)
ゲーリング君、空軍を対外的に実際よりも強大に見せましょう!
何とか実際に力を持つまでの間の時間を稼がないと!
一つの機体を多数の場所に移動させて、外見を変えて数が多いように見せる。
試験機でも試作機でも全部基地において、パイロットも他部署員に制服を着せればごまかせる。
なに?再軍備に文句!そういう事なら受けて立ちますよ。
また世界大戦をしたいですか?うちの空軍の実力はご存じでしょう。
(頼むから本気にならないで……)
くそっ…たしかに戦争は困る。それに世界恐慌のせいで自分より弱いといえども戦争をする余裕はない。
それに戦争をすると国民からの支持も得られない…。
ふぅ…何とかしのぎましたね。軍隊の方はだいぶ形になってきました。
では国内における最後の仕上げと行きますか……。
ラインラントに兵を入れます!!
も、もしもフランスが動いたら!
危険は分かっています。ですがこれをしないことにはドイツにかつての栄光は戻りません。
ラインラントへ兵を入れます!!
わ、わかりました。
ただし万が一フランスが動いたらすぐに撤退。絶対に戦闘は厳禁です。
ラインラントへ軍を進めました
フランスは動きましたか
国境から動きません
わかりました。では引き続き作戦続行です。
(もしフランスが動いたら全てお終い……我ながら大ばくちをうったものですね)
48時間後
フランス、動きません。
御苦労、下がっていいですよ
(勝った!!)
こうしてヒトラー最初の博打は成功した。戦争を盾にすれば自分の行動は肯定されると確信したんだ。
軍事力を武器にする事を決定したわけね…。
ここまではまだ軍事力を直接に行使していない。だがついに育て上げた軍事力を使用する時がきた。
それがスペイン内戦だ。当時のスペインの右派と左派が内戦を行っていた。この時の右派のトップフランコ将軍がドイツに援助を求めた。
そこで義勇兵名目で送られたのが空軍を中心としたコンドル軍団だ。
この内戦に介入する意味はあったの?得る物が無いように思えるんだけど?
二次大戦でスペインからタングステンなどの貴重な戦略物資をしてもらっているぞ。友好国にした事は大きい。
軍事面では貴重な軍備の実験場になった。空軍に配備していた機体が実戦で使える事を証明した事は大きい。
もちろん問題点もあったが、それも実戦による教訓から改良が進んだ。
さらに第一次大戦よりも発展した兵器による新戦術を生み出してもいる。Bf109、88mm高射砲と言った兵器たちはこの戦争で新たな使い方を見出しているな。
兵器の実験場ね…。でもスペインってそんな実験になるほど敵がいたの?
左派にはソ連が援助をしていた。だからドイツの兵器はソ連との戦闘を経験できたわけだ。
この時経験を積んだ士官やパイロット達は今後の戦争の中核になっていく。
この内戦でロッテ戦法を生み出したメルダース、戦闘爆撃機を運用したガーラントがその代表。
ソ連…それは敵としては十分以上ね。
極め付きは近代機による初の戦略爆撃。スペインの都市ゲルニカを爆撃した。
かの有名なピカソの絵・ゲルニカはこの悲劇を表したものだ。
この成功によってヒトラーは自国の軍備に信頼を置くようになった。

反乱軍総司令官 フランシスコ・フランコ
北では強いが、南では戦力が足りない。だが海の向こうのモロッコの駐留部隊を呼び戻す手段がない。
ここはやはり外に援助を頼むしかないな。
フランコが援助を要請してきた?
(ここでスペインを味方につけておけばフランスの背中に刃をつけられる。対外的な視線をスペインに注目させれば時間も稼げる。それに手持ちの部隊の戦力も判明)
よろしいJu52爆撃機20機とHe51戦闘機6機で編成した部隊を送りましょう
うんちく 派遣された航空部隊によって短期間でモロッコの部隊1万名が海を渡った。
Ju52は一機につき25名の武装兵士を搭載。それが一日4往復可能だった。
成功?よろしいさらに10機追加です。
ただしあくまでもそれは義勇軍。個人の意思で勝手に行ったのであってドイツは関係ないですからね。まあ言うまでもないと思いますが。
よし、ここまで成功したからには本格的に部隊を出しましょう。陸軍も含めた部隊を派遣します。
He51やJu52は戦闘では使い物にならないな…。
だがBf109やHe111は実戦でソ連機相手に圧勝。
急降下爆撃も実戦で有効な事がわかった。これは大きいぞ。
うんちく スペイン内戦において貴重な実戦データが取れた事は後の戦争を大きく優位にすることなった。
戦闘機部隊を与えられたのはいいが、旧式のHe51じゃカモになるだけだ。
どうしたらいいのか……。仕方がない、爆弾を積んで対地攻撃に専念するか。
ガーランド中尉ご苦労だった。君の地上攻撃の戦功は目を見張るものがある。
今後は対地支援の部隊編成に尽力してもらう事になるだろう。
…自分は戦闘機こそが本職なのですが。
(絶対に戦闘機部隊に復帰してやる)
スペイン内戦によって未知数だったドイツの力は判明した。
対外的に実際の大きな脅威になったわけだ。
また自信をつけちゃったのね…。 それはいんだけど、経済状況は好転してないわよ。
そう、このままじゃ財政はいつかは破綻する。そこれで育てた軍事力がモノを言ってくる。
さっきもいった「戦争になる」「余裕あるの?」を武器にして他国を併合するんだ。赤字はそこから奪った金で解消。
そういった理由もあって周辺国を併合したんだ。他国は戦争を恐れてそれを認めた。ラインラントは成功したんだから自信もある。
一応大戦果じゃない。この時点で満足したらドイツや世界はどうなっていた事か。
人間引き際が一番肝心ね。
こういった事を認められたもう一つの理由として、ソ連の台頭がある。共産主義が脅威となりつつあった。その為にもソ連に近いドイツに軍事力を持たせて防壁とさせ必要もあった。それが再軍備を認めさせて一面もある。
……狂っているわ。
この経済活動を続けるためには永久に他国を手に入れ続ける必要もある。
実際ドイツの経済はポーランド侵攻前夜の時点で破たん寸前だ。
そこでついにポーランドへの進行を開始する。ヒトラーはもう完全に国際社会を舐めきっていた…。
そう、いつかは破綻する。そこれで育てた軍事力がモノを言ってくる。
さっきもいった「戦争になる」「余裕あるの?」を武器にして他国を併合するんだ。赤字はそこから奪った金で解消。
そういった理由もあって周辺国を併合したんだ。他国は戦争を恐れてそれを認めた。
当時の外交政策による戦果は
・ラインラント進駐
・オーストリア併合
・ズデーテンラント進駐
・チェコスロバキア併合
人類史上最大の悲劇の幕開けね…。
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撤退